Voice from the dust bowl

Voice from the dust bowl

トレッドミル

1:00就寝、7:10起床

時間が空いたのでジムに走りに行った。

実を言えば走るのは全く好きではない。
体育のマラソンもよくサボった。
走りきろうという根性がもともとない。
現在はただただ、持久力をつけたいがために走っている。

この日も5km程走ったらやめようと思っていた。
残念ながら最初からあまりやる気もなかった。

ところが、ウォーキングでアップして走り始めた時、
隣で白髪の小柄な60歳前後と見受けられる男性が走り始めた。
アップもなしにいきなり結構なスピードで走り始めたので、
その外見から(失礼ながら)
すぐに走るのをやめるだろうとなんとなく思っていた。

ところがこちらが目標の5Kmに近づいていい加減やめようかと思っても、
その男性は全く走りやめる気配がない。
スピードもまったくゆるめずガシガシ走っている。
だんだんこちらも意地になってきて、
年齢的にもここで先に走りやめるのは筋が通らない(??)
よしこの人よりちょっとでも長く走ろう
どうせそのうち走り止むだろうとひたすら走り続けた。
8kmを越える頃ついに隣からは
「うーっ」とか「やー」とか唸り声が聞こえてきた。

そして私が9kmを走りもうあきらめて先にやめようと思いだした時、
ようやく隣の初老の男性がほとんどクールダウンもせず
いきなりやめて降りていった。


そのすぐ後に男性を挟んで私の反対側で
やはりずっと走っていた30代くらいの男性も走りやめた。

そしてそれに続き私もクールダウンに入った。
まるで3人,、団子のように走っていた
結局この日は一気に10km近く走った。
10kmいっぺんに走ったのは今回がはじめてである。

後日知り合いからトレッドミルで傾斜をすごくつけて
うなりながら長いこと走るおじいさんがいると聞いた。
あまりにも傾斜をつけすぎるので転げ落ちないように
心拍数を測るバーを両手で握り締めて走るそうだ。
まさにその人であった。
知り合いはうなり声を聞くと可笑しくなるので
なるべく離れて走りたいのだが、

なぜか隣同士になることが多く、まいっちゃうと笑っていた。
このおじいさんはつわものだったのだ。

普段から走っている人にとっては10kmなどなんでもないのだろうが、
こんなに必死に走ったのはここかつてないかも。
へろへろになった