SF、ホラー
11:30就寝、6:30起床
デイヴィッド・ブリンの「変革への序章」を読み始めてはや半年。
全く進まなくなった。
「SFが読みたい!」が選んだ90年代ベストSF第一位、と帯にある。
ダン・シモンズは「殺戮のチェスゲーム」や「カーリーの歌」など
ホラー作家のイメージがあった。
ホラーは読まないわけではないが苦手だ。
だから「ハイペリオン」シリーズは買ったまま長いことほっておいた。
惑星ハイペリオンにある<時間の墓標>を目指す巡礼に選ばれた
7人の様々な事情が各々一人称で順々に語られていく。
蒼黒く天に伸び上がる層積雲の空を
緑の巨竜の群れが吠え立てながら駆け抜ける。
下界には巨大な裸子植物の森が黒々と広がり
その雷光閃く沼沢地を一望する、宇宙船のバルコニーで
巡礼の一人である”領事”がラフマニノフを演奏している。
印象的な幕開けである。
途中、司祭の物語、「六十人と十人、聖十字架の者」の辺りで
ページが中々進まなくなったが、
そこを通り抜けると弾みがつく。
「ハイペリオン」では空や景色の描写が何度も出てくる。
それが素晴らしい。
誰か映像化してくれないだろうか。
映像化といえばジョー・ヒルの「ハートシェイプト・ボックス」の映画化に
二ール・ジョーダン監督の名前があがっているらしい。
ジョー・ヒルはスティーブン・キングの息子でこの作品もジャンルはホラー。
ホラーとはいえ大好きな二-ル・ジョーダン監督が映画化するなら
もうこれは読むしかないだろう。